【浦添】20日の世界的な「ピザの日」を前に、浦添市港川の「ピッツェリア・オンダ」にいい知らせが舞い込んだ。「真のナポリピッツァを出す店」として沖縄で唯一、イタリア政府公認の協会からお墨付きをもらったのだ。オーナーの鈴木学さん(39)に言わせると「ナポリピッツァとナポリ風ピザは、沖縄そばと日本そばくらい違う」。こだわり抜いて、まき窯で焼き上げる。(平島夏実)

「真のナポリ・ピッツァ」の認定看板と証明書を手にする鈴木学さん=10月30日、浦添市港川のピッツェリア・オンダ

焼き上がったマルゲリータ

「ピッツェリア・オンダ」の場所

「真のナポリ・ピッツァ」の認定看板と証明書を手にする鈴木学さん=10月30日、浦添市港川のピッツェリア・オンダ 焼き上がったマルゲリータ 「ピッツェリア・オンダ」の場所

 ナポリピッツァはナポリ人のソウル・フード(ふるさとの味)。小麦粉、水、塩、ビール酵母のみで生地を練り、耳の部分に気泡が入るよう、のし棒ではなく手でのばす。下町には100メートルに1軒ほどの割合でピザ屋があり、気取らずに頬張るという。

 その本場の味を守ろうと世界中の店を審査しているのが「真のナポリピッツァ協会」(本部・イタリア)だ。店から寄せられた動画と、協会員による訪問テイスティングで見極める。鈴木さんの店は沖縄初、九州で5軒目、世界で504軒目の認定。イタリアの経済新聞が取材に来たほど、現地でも注目されたという。

 鈴木さんは15年前に東京都内のイタリア料理店で修業を始めた。独立前に滞在したローマ。ピッツァを食べ歩こうと入った1軒目の店で、オーナーのジッロさんに言われた言葉がずっと胸にある。

 「日本向けにアレンジしたものじゃない、本物のピッツァを作る職人になってくれ」

 その後、浦添市内に店を構え、ナポリ製の窯が1カ月かけて海を渡るのを待った。窯の水分が抜けて安定するまで火を1週間たき続け、沖縄の硬水や湿気に合わせて生地作りを研究した。窯のまきは、ナラとカシ。太さや長さが異なる3種類を準備し、具材によって焼き加減を調整する。

 「ナポリには、誰々が作ったピッツァじゃないと嫌だという常連客がいる。バリスタと同じで、職人に客が付くんです」

 「ピッツェリア・オンダ」は、イタリア語で「ピザ専門店・波」の意味。職人として、いい波に乗りたい-。そう願って厨房(ちゅうぼう)に立っている。

 【店舗データ】住所は浦添市港川2の13の7の41番。ランチ午前11時半~午後2時、ディナー午後6時~午後10時。メニューは定番ピッツァ18種のほか、前菜やワインもある。持ち帰り可。電話098(943)2960。水曜定休に加え不定休あり。