16日投開票の知事選で当選した前那覇市長の翁長雄志氏(64)は17日、那覇市の沖縄タイムス社を訪れ、武富和彦編集局長のインタビューに応じた。沖縄防衛局が県に提出している、普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工事の変更申請への対応で、翁長氏は申請を不承認とする知事権限の行使を検討する考えを明言した。仲井真弘多知事の任期が12月9日まで残っているが、翁長氏は「権限は新しい知事に任せる方が沖縄の未来、将来にふさわしいと思う」と述べ、判断を自身に委ねるよう求めた。

県政のかじ取りに向け意気込みを語る翁長雄志氏=17日午前10時40分、那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 仲井真氏が昨年末に承認した埋め立て申請の過程に関する検証では「私なりに資料に目を通しているが、環境など専門的な見識を持っている方と一緒に検証する必要がある」と述べ、県庁内に検証チームを設置する考えを示した。

 移設を阻止する具体的な対応は「民意がこれだけ(約10万票差)出てきた。新知事としての権限の行使、あるいは法律的な瑕疵(かし)に基づく取り消し、知事選に勝ったことを含めて撤回も視野に入れる」と明言。仲井真氏が承認した埋め立て申請の取り消し、撤回にあらためて意欲を示した。

 政府が進める辺野古での代替施設建設は「仕切り直してもらわないといけない」と述べ、移設計画の再考を求める考えを強調した。こうした方針を日米両政府の高官に伝えるため、早期に上京、訪米する意向を示した。

 衆院解散、総選挙への対応は「知事選後、1カ月以内の総選挙になる。県民が判断したオール沖縄の意味合いが十二分に反映されると思う。私自身がどういう触り方をするか。保革の垣根を越えた輪を広げる努力をしたい」と話し、候補者擁立などで次期衆院選に関与する意欲を表明した。