【うるま】島を挙げて五穀豊穣(ほうじょう)を祈る5年に1度の「伊計島招豊年祭」が、22~24日の3日間、伊計島祈念運動場(ウドゥイナー)で開かれる。メーン行事の組踊「伏山敵討」では、伊計島在住の平博之さん(62)、博光さん(31)、宝来(たから)君(9)親子がそろって出演する。240年以上続く豊年祭の歴史で、親子3代が組踊で共演するのは初めてのことだという。(松田麗香)

組踊「伏山敵討」で共演する平博之さん(右)、博光さん(左)、宝来君親子=うるま市・伊計公民館

 「伏山敵討」は、島の年長者から若い世代に演出が細かく引き継がれ、豊年祭で長年演じられてきた伝統の組踊。

 出演者は、島の男性の中から、声質や背格好が役に適した人が選ばれる。9人の出演者のうち、主人公の富盛大主は博光さん、狩人役は父博之さん、亀千代役は息子宝来君が演じる。

 宝来君は、方言のせりふ回しと、慣れない組踊特有の動きに少し苦戦しながらも「本番では100点の演技をしたい。緊張より楽しみの方が大きい」とやる気十分だ。

 「初めは、地域の一大行事に出演するのは荷が重いと思っていた。でも、息子が大人との関わり方や、地域行事の大事さを学んでいるのを間近で見られてうれしい」という博光さん。「父と息子、3人で共演するのは貴重な経験」と喜ぶ。

 3度目の出演でベテランの博之さんは「見どころは主人公が悪役を倒す立ち回りの場面。狩人のおどけた演技も楽しんで」と呼び掛けた。

 島外の観客を招くのは、中日の23日。組踊や琉舞のほか、午前10時からは、集落内の拝所などを回る道ジュネーもある。