米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は19日、キャンプ・シュワブ沿岸の海上作業を再開した。オイルフェンスや浮桟橋を設置。20日以降、施工区域を明示するフロート(浮具)などを沖合に設置し、準備が整えば22日にも海底ボーリング調査に使用する仮設桟橋の工事に着手する。砕石を敷き詰める工法で、事実上の埋め立てが始まる。

辺野古の海上作業が再開し、抗議する市民らと警戒する海上保安庁職員=19日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ

 19日午前から、7月に設定した臨時制限区域(561ヘクタール)の内側で、海上保安庁のゴムボートを係留する浮桟橋の設置が始まった。20人以上の作業員がクレーンで青色の浮具を海上に並べた。シュワブ内の陸上部では、トレーラーからオレンジ色のオイルフェンスをつり下げて、海上に運び出す様子も確認された。

 抗議活動を展開するカヌー隊が現場に近づき、「作業を止めろ」などと声を上げた。海保はゴムボート7艇を出動させた。ウエットスーツとシュノーケルを身につけた職員が「ここは立ち入り禁止区域です」などと注意を続けた。

 防衛局は8月18日にボーリング調査に着手し、陸域5カ所と浅場7カ所で掘削作業を終了。10月の台風でフロートの大半が海岸や砂浜に打ち上げられたほか、知事選への影響を避けるために海上作業を中断していた。スケジュールは大幅に遅れており、海上作業を再び本格化させる。深場9カ所で大型スパット台船による調査が残っている。

 仮設桟橋は長さが65メートルで、大型車両が通行できる幅に整備する。6月17日に業者と契約。すでにシュワブ内に資材を搬入し、着工できる状態だ。