おなじみの「サラリーマン川柳」のかつての秀句の一つにある。〈いい評価 思っていたら 「E評価」〉▼会社の上司が部下を評価するだけでなく、上司も部下から点数を付けられる評価制度を導入した企業も増えて久しい。「そこそこ」と思っていたのは自分だけで、組織内の評判との落差に気付かされ、冷や汗をかいた。どの職場でも少なからず耳にする体験談であろう▼政治家にとっての評価制度は選挙である。国民のためと唱えた政策であっても、世論の評価は投票箱が開いてからしか分からない。自信を持っていた訴えが、理解されていなかったと落胆する候補者の姿は、審判の数だけある▼きょう、安倍晋三首相が衆院を解散する。先週、「700億円もかける大義は」と疑問を書いたが、大義をめぐっては、与野党が恒例の解散ネーミングでさや当てを繰り広げている▼与党がこれまでの経済政策への信任を問う「アベノミクス解散」「念のため解散」と名付ければ、野党は政権基盤固めを狙う首相の「自己都合解散」「党利党略解散」などなど。選挙戦の動向に影響しかねないため、まず有権者の心に根付くフレーズを、と活発である▼2年前に続き、せわしい師走のさなかの総選挙になる。通信簿は「いい」なのか、「E」なのか。沖縄は再び熟慮の時を迎える。(宮城栄作)