選挙の総括は難しいものがある。これまでの革新陣営は僅差の辛勝でも「大勝利」とぶち上げ、「大敗」でも「大健闘」とたたえ合っていた。10万票差をつけた今回の知事選は文字通り大勝と胸を張れる結果だ▼保守陣営の敗北は「玉(候補者)が悪かった」か、「逆風だった」と締めくくられがちだ。いずれにしても、組織や政策の出直し改革にはつながらないことがほとんどだ▼自民党県連には、現職の仲井真弘多氏(75)を知事選に擁立した人選の過ちに不満が出ている。名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認、その直前の「いい正月が迎えられる」発言、高齢の3点セットに逆風が吹いたと分析している。人ごとのようにも聞こえる▼衆議院は21日に解散された。恒例の万歳がやり直されるという何とも締まりがない幕になっていた。全国的には安倍政権の経済政策「アベノミクス」が問われるという▼アベノミクス解散といわれても、地方の活性化に効果が見えない段階で実感できない。知事選直後の県内の選挙区は、米軍普天間飛行場問題が最大の争点になるのは間違いないだろう▼知事選から3日後で、辺野古の新基地建設作業は再開した。衆院選は仲井真氏の政治責任ではなく、「建設反対」の民意を無視して作業を強行する安倍政権そのものに県民の審判が下される。(与那原良彦)