【与那国】与那国町への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備の是非を問う住民投票条例をめぐり、外間守吉町長は28日の臨時議会で、首長の拒否権に当たる再議に付したが、出席議員の3分の2以上の賛成が必要な採決で与党議員が退席し、野党の賛成多数で可決した。一方、可決した条例は文言に不備があり、今後、条例の修正をめぐり、町当局と野党議員の駆け引きが続く見込み。

与党議員(座席奧)が不在のまま住民投票条例の再議を審議する与那国町議会=28日、与那国町役場

 住民投票は来年1月から2月上旬に実施される見込みだが、町と議会が条例修正に合意できない場合、廃案にし、仕切り直す可能性もある。

 外間町長は野党側が提案した住民投票条例で、中学生以上と永住外国人に投票資格を与えたことを疑問視。条例の無効投票の規定が「○」や「○の記号のほか他事を記載したもの」となっていることから「何を書いても無効票になる。このままでは必ず問題になる条例だ」と指摘した。

 町側は水面下で野党側に修正協議を求めたが、野党側は不備を認める一方、投票資格などは「そのままでいく」と譲らなかった。