名護市辺野古の新基地建設に向けた埋め立て工事で、沖縄防衛局が県に提出した設計概要の変更申請について、仲井真弘多知事が12月9日までの任期中に「承認する気がある」「認めたい」などと、承認する意向を自民党関係者に伝えていたことが29日分かった。県土木建築部の審査は終わっておらず、仲井真氏の任期中に判断する環境が整うかが、焦点になる。

仲井真弘多氏

 16日投開票の知事選で、仲井真氏は、新基地建設に反対する翁長雄志前那覇市長に約10万票の大差で敗れている。翁長氏は「沖縄の将来のためにも新知事に判断を委ねてほしい」と仲井真氏に判断の先送りを求め、厳しく審査する考えを明かしている。仲井真氏が承認することになれば、波紋を広げそうだ。

 審査を担当する土建部は28日、防衛局に3度目の質問を送付。防衛局が変更申請4件のうち「美謝川の水路切り替えルートの変更」を取り下げたことから、他の3件の変更に及ぼす影響などを尋ねている。

 辺野古ダム周辺の土砂運搬方法は「美謝川」の変更を前提に、環境影響評価の予測値や環境保全措置を検討しており、防衛局の回答次第では、県が4次質問を出す可能性がある。

 仲井真氏は知事退任前の慰労会で関係者に「美謝川」は厳しい審査になると明かした上で、「任期中に判断できる環境が整うかは分からない」と話していた。

 その後、防衛局が「美謝川」を取り下げたことで、関係者は「知事は承認するだろう」と推測した。

 今後の審査には1週間ほどかかる見込みで、防衛局の回答が来週初旬にあり、4次質問がなければ、仲井真氏の任期中に判断する環境が整うとみられる。