亡くなった俳優の菅原文太さんは、名護市辺野古の新基地建設問題にも心を寄せ、現地に足を運んだ。11月には翁長雄志次期知事の総決起大会で登壇し、建設反対を訴えたばかりだった。

知事選で翁長雄志さんの応援に訪れた菅原文太さん=11月1日、那覇市・沖縄セルラースタジアム那覇

 翁長さんは1日、「沖縄の平和の問題に託した言葉。あれは遺言だったんだなと深くかみしめている」と悼んだ。会ったのは1度だが「何十年にも匹敵する素晴らしい出会いだった」。

 稲嶺進名護市長は翁長さんの大会で、菅原さんから「大変だけど頑張ってね。あんたは1人じゃない、われわれも応援しているよ」と言葉を掛けられた。歩くのがつらそうな様子が気に掛かったという。

 自身の選挙でもメッセージを寄せてもらい、菅原さんのラジオ番組に出演したこともある。「映画の中のように仁義や信、筋を通すことに非常に強い思いを持っていた」と惜しんだ。

 ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表によると、菅原さんは2012年と13年に辺野古のテント村を訪れ、市民を激励した。「素晴らしい海だなあ」と感嘆する姿が忘れられない。「彼の遺志をバックボーンに、新基地建設断念まで闘い続ける」と決意を語った。