那覇市在住の写真家、山田實さん(96)が、戦後の沖縄を撮影した作品計30点が、このほど東京都写真美術館に収蔵されることになった。沖縄の時代性や風土性が日常の目線で表現されているとして同館がコレクションした。

東京都写真美術館に収蔵される自身の作品「塩田で働く少女」(1963年)の前で笑顔を見せる写真家の山田實さん=那覇市久米、山田写真機店

 関係者によると、収蔵されるのは1950~70年代半ばに撮影した作品30点。沖縄戦の爪痕が残る風景や庶民の日常生活、塩田で働く子どもの姿などを写し取っている。ことし9月、同館の収集委員会の承認を経てコレクションが決まった。

 山田さんは「私のような古い人間を認めてくれて感激している。時代は変わったかもしれないが多くの人に当時の写真を見てほしい」と喜びを話している。

 同館は現在2016年秋のリニューアルオープンに向け休館中。開館後にも山田さんの作品を展示、紹介したいとしている。