平和や人権などの分野で優れた報道をした個人・団体に贈られる「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の第20回受賞者が3日、発表された。沖縄タイムスが掲載した米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を問う一連の記事が大賞を受賞した。琉球新報社の連載「日米廻り舞台―検証フテンマ」も大賞に選ばれ、沖縄県内2紙のダブル受賞となった。表彰式は13日、東京で開かれる。

 沖縄タイムスの一連の報道は、県民の大多数の反対にもかかわらず政府が強行する辺野古への新基地建設をめぐる内外の動きを丹念に追った。

 記事「辺野古刻々」、連載「辺野古強行」で現場の状況を伝え続けた。連載「辺野古NOそれぞれの理由」などで県民の反対の思いを、連載「沖縄を語る」「普天間問題の本質」などでは、県内の著名人や歴代の本紙基地担当記者らが、沖縄の歴史体験、普天間問題の経緯を踏まえ多角的、総合的に報じた。

 選考委員会は両紙の報道について「民意を反映した報道であることが分かる。ジャーナリズム精神を発揮している沖縄ジャーナリズムに経緯を表する」と評価した。

 ほかの受賞者は次の通り。

 【奨励賞】朝日新聞特別報道部の「原発利権を追う」(朝日新聞出版)▽明日の自由を守る若手弁護士の会の活動▽新聞うずみ火編集部(大阪市)の「新聞うずみ火」▽大風社が企画・制作した原子力に関する記録映画「無知の知」(石田朝也監督)▽毎日放送報道局の「見えない基地~京丹後・米軍レーダー計画を追う」【荒井なみ子賞】フリーライター・金井奈津子さん(長野県松本市)の「憲法をお茶の間に 中馬清福さんに聞く」(松本平タウン情報)