ぐっと冷え込み年末らしくなってきた。年の瀬恒例の日本漢字能力検定協会が全国からの応募数で決める「今年の漢字」が20周年を迎えた。1995年から昨年までの19文字の展示会が1日、京都の清水寺で始まった

▼新しい順に、輪金絆暑新変偽命愛災虎帰戦金末毒倒食震。「震」が選ばれた初回は阪神大震災があった。大都市が地震に見舞われた衝撃を思い返すと、もう20年もたったのかと感じる

▼しかし、それを超える東日本大震災、政権交代、同時多発テロ、大型倒産…。これまでに選ばれた文字を眺めると、いろんなことがあったと思う。日本社会は激変した。20年は、やはり長い

▼12日に発表されることしの文字は何だろう。ヘイトスピーチと呼ばれる人種差別的街宣活動が激しくなり、子どもの貧困率は最悪、「差」別と格「差」が進行している。目前に迫った特定秘密保護法施行を考えると「黙」さず「抗(あらが)」い続けなければと思う

▼県内に絞ると、ことしは市町村首長・議員選と知事選に加え、今も衆院選の真っ最中で、ずっと選挙をしている気がする。誰を選ぶか、決断を迫られ続けているようで「選」あるいは「決」か

▼少し先の時代から見て、自立に向けた転換点を自ら選びとった「自」や「立」の年だった、とふり返ることができればと思う。(安里真己)