県の国際物流拠点産業集積地域うるま地区に新設する素形材産業振興施設2・3号棟に、県内外7社の入居が3日までに内定した。自動車部品や光学部品用精密金型製造のサカリ(茨城県古河市、石原盛一社長)と、工業用ミシン製造のハムス(京都市、宮地康次社長)の2社が初めて沖縄に進出。すでに別事業で進出している自動車部品設計のエイム(名古屋市、鈴木幸典社長)、3次元医療クラウド事業のデジタルデザインサービス(大阪市、加藤浩社長)の2社は新規のものづくり事業参入で工場を新設する。

県の素形材産業振興施設2・3号棟の完成予想図(県ものづくり振興課提供)

国際物流拠点産業集積地域(うるま地区)素形材産業振興施設2・3号棟 入居内定企業一覧

県の素形材産業振興施設2・3号棟の完成予想図(県ものづくり振興課提供) 国際物流拠点産業集積地域(うるま地区)素形材産業振興施設2・3号棟 入居内定企業一覧

 2施設は今月中に完成する予定。8区画中7区画の入居企業が内定した。サカリは、災害時のリスク分散と拡大するアジア市場向け製造拠点として工場を新設。4月に稼働させ、初年度約1億円の売上高を目指す。2012年に県金型技術研究センターから2人を採用、今年2月に新たに3人を採用する計画。石原社長は「金型だけでなく、できるだけ早い段階で製品づくりの拠点にもしていきたい」としている。

 ミシン製造のハムスは来年2月の工場稼働を目指して県内で3人を採用。製品の8割は海外へ輸出しており、沖縄はアジア向けの製造拠点となる。同社担当者は「将来的には保税制度を活用して県外から部品の素材を輸入、加工から組み立てまで沖縄でできる体制を整えたい」と話した。

 12年にうるま市に人材育成拠点を開設したエイムは3Dプリンターなどの積層造形を使ったものづくりの研究開発拠点を新設。従来の設計サービス事業に加えた新分野で、順調に進めば5年後に県内で20~30人の採用を目指す。大金良彦取締役は「高度な加工技術による部品製造の拠点にしていきたい」と語った。

 12年に進出したデジタルデザインサービスは現在、沖縄IT津梁パークに入居。新工場では自社で作成した3次元の医療データを基に3Dプリンターを使って人体骨モデルなどの製作を手掛ける。県金型センターと共同で専用3Dプリンターを開発中で、国内外へのプリンター販売も目指す。加藤社長は「沖縄は若い人が多く、自由な発想で事業展開ができる」と期待した。

 このほかの内定企業は、金型製作のジョーワ(中城村)、精密機械器具設計・製作の奥原鉄工(与那原町)、与那原町から研究開発拠点を移転する自動車部品設計・製造のAZAPA(名古屋市)の3社。