琉球新報の記者が2日夜にあった知事ら沖縄県幹部による慰労会を無断で録音したとして、県は3日、新報社に口頭で抗議を申し入れた。県は「盗聴まがいで、記者のモラルを問題視している」と話した。新報社は「ICレコーダー(録音機)を置き忘れた。隠しどりの意図は全くなかった」と説明している。

 非公開の慰労会は那覇市内のホテルで午後6時から約2時間半開かれ、仲井真弘多知事や副知事、全部局長ら約20人が出席した。県と新報社によると、記者は入り口付近で発言内容を聞こうとしていたが県職員に制止されてその場を去り、スイッチが入った状態のICレコーダーが入り口付近の床に残った。

 県職員がレコーダーを発見し、再生すると会合の会話が録音されていた。別の録音には新報の記者の声もあり、持ち主が分かったという。県は「非公開の会合であり、階下に降りるよう何度も伝えていた」と話した。

 新報社は「軽率かつ疑念を招きかねない行為で記者に厳重注意した。一方、ICレコーダーの返却に応じてもらえない点は県の認識を確認したい」と述べた。