名護市辺野古の新基地建設に向けた埋め立て工事の変更申請をめぐり、県は4日、「工事用の仮設道路(3本、計2800メートル)の追加」と「辺野古崎南側の中仕切護岸の追加」2件の事務審査を終えた。仲井真弘多知事は5日にも、申請3件のうち2件を先行して承認するとみられる。変更申請の先行承認は県内で過去に例がない。建設に反対する翁長雄志次期知事は3件全ての判断を委ねるよう求めており、仲井真知事が9日の退任間際に承認すれば反発が強まるのは必至だ。

 残る1件の辺野古ダム周辺の「土砂運搬方法の変更」は、仲井真知事の任期中の承認を見送る。沖縄防衛局は4日に4次回答を提出したが、県は防衛局の変更の必要性になお疑問を残しており、5次質問の検討を進めている。一方、審査を終えた「仮設道路」と「中仕切護岸」の2件について、県は公有水面埋立法上の不備はないと判断。當銘健一郎土建部長が5日、仲井真知事に報告し判断を仰ぐ。

 「土砂運搬方法」をめぐっては、防衛局が「美謝川の水路切り替えルート」の変更を前提に変更を申請した。県は、防衛局が美謝川切り替えを取り下げたため「変更の必要がない」と指摘したが、防衛局は取り下げ後も前提は崩れないと主張。4日の4次回答では、根拠として美謝川の水路切り替えを再申請する考えを示している。