仲井真弘多沖縄県知事は9日、2期8年の任期を終えた。退任の記者会見で仲井真知事は、名護市辺野古の新基地建設に向けた埋立工事の承認について「誤っていない」と強調、辺野古移設問題については「道半ば感が非常に強い。早急に解決し、現実的に解を求めて実行するという時期に入っている」と述べた。一方、県庁1階ロビーでは、市民らが「新基地建設を反対」と気勢を上げた。市民らの怒号と県庁職員の拍手が交錯する中、仲井真知事は退任した。

県職員に見送られ県庁を離れる仲井真弘多知事=9日午前11時16分、沖縄県庁

高良副知事(左)、川上副知事(右)とともに花束を受け取る仲井真知事=9日午前、沖縄県庁

警察官にガードされ1階ロビーに姿を見せた仲井真知事。県職員が花道をつくって見送った=9日午前、沖縄県庁

県職員に見送られ県庁を離れる仲井真弘多知事=9日午前11時16分、沖縄県庁 高良副知事(左)、川上副知事(右)とともに花束を受け取る仲井真知事=9日午前、沖縄県庁 警察官にガードされ1階ロビーに姿を見せた仲井真知事。県職員が花道をつくって見送った=9日午前、沖縄県庁

 この日は午前8時半ごろから辺野古建設に反対する市民ら約50人が県庁に詰めかけ、「新基地を止めろ」「知事の承認を許さないぞ」と県警や県職員らともみ合い、緊迫した空気が漂った。県庁のエレベーターを使用させないなど、厳戒態勢が敷かれた。

 午前10時過ぎ、退任の記者会見が開かれた。会見場からあふれるほど多くの記者が会見に臨み、知事の最後の表情を撮ろうと、カメラのフラッシュが光り続けた。

 仲井真知事は、反対の声を上げる市民が県庁に駆けつけていることに対し、「不謹慎。もっと節制し、もっと抑制を効かせて、大の大人だと思いますからね」と言及。「残念だとしか思えない」とコメントを残し、30分予定されていた会見は20分ほどで終了した。

 1階ロビーでは不測の事態に備えて、県職員らが周囲を封鎖し、“花道”を作った。午前11時10分ごろ、離任式を終えて、花束を持った仲井真知事が現れた。「県民の尊厳を守れ」「裏切りを許さんぞ」と怒号が飛ぶ中、仲井真知事は県職員に見守られ、拍手で送られた。

 10日には、翁長雄志氏が沖縄県知事に就任する。【タイムス+プラス編集部】