仲井真弘多知事は9日、2期8年間の任期を終え、退任した。午前10時すぎに沖縄県庁知事応接室で記者会見を開き、冒頭、県政運営に対する県民の協力に感謝した。名護市辺野古の新基地建設に向けた昨年12月の埋め立て承認について「誤りではない」とあらためて正当性を強調。退任4日前の変更申請の承認についても法にのっとった手続きを挙げ「私が知事であらゆる責任を負っている」と批判的な意見に反論した。

時折、厳しい表情も見せながら退任会見に臨む仲井真弘多知事=9日午前10時17分、沖縄県庁

 仲井真氏は5日に、埋め立て工事の変更申請3件のうち2件を承認。10日に知事に就任する翁長雄志氏が「沖縄の将来のためにも判断を先送りしてほしい」と求めていたこともあり、退任間際の「ハンコの押し逃げ」と反発が強まっていた。

 2件承認について仲井真氏は「申請から結構な時間がたっている。作業が終われば速やかに整理するのは当然。事務処理が済んだものをただ置いておくわけにはいかない」と変更申請を承認した理由を初めて自らの口で語った。

 辺野古の新基地建設には「道半ば感が非常に強い。普天間の問題は早急に解決し、現実的に解を求めて、実行する時期に入った」とあらためて建設推進を支持する姿勢を示した。

 その上で「普天間の解決は次の知事さんが考え、進めるが、(危険性を)放置してはいけない。ノーと言うだけでは事は進まない」と述べるなど、記者会見は17分で切り上げた。

 県は多くの職員を動員して県庁内を厳重に警備。11時すぎから県庁1階ロビーで開かれた離任式では、新基地建設に反対する県民の怒号と県職員の拍手が交じる異様な雰囲気の中、手を振りながら花道を歩いた。