第30回うないフェスティバル2014(主催・同実行委員会、那覇市、共催・沖縄タイムス社)が10日、那覇市内であった。女性だけで上演する「かぎやで風」の後、県内のさまざまな分野で道を開いた女性8人が登壇し語った。戦争の足音や少数者の生きづらさなど、同フェスが目指した平和な共生社会へは道半ばである現状が報告され、声を上げ続け、バトンを次世代に渡す決意が語られた。

平和や男女平等、共生社会に向けて、それぞれの立場から意見交換をしたシンポジウム=10日午後、那覇市久茂地・パレット市民劇場

 元白梅学徒で沖縄戦体験を語り継いでいる中山きくさんは、戦後「生き延びたことが申し訳ない」との念にさいなまれていたと振り返り「戦争の傷は時間がたつほど深くなる」と指摘。基地問題で揺れる沖縄の現状は「とても平和と言えない」として「人災の戦争は人の英知で止められる」とメッセージを送った。

 フリーライターの山城紀子さんはDV(ドメスティック・バイオレンス)問題などを例に「女が自らを語り始め問題意識が高まったが、社会全体の変化はわずか」と指摘。「沖縄社会ではさまざまなマイノリティーが声を上げている。同じマイノリティーの立場にある女性だからこそ、関心を向けて共に生きる社会を目指したい」と訴えた。