戦争の心的影響を考える市民公開講座「沖縄戦のこころの傷を追って」(沖縄戦・精神保健研究会主催)が13日、西原町民交流センターであった。豊見城市の元中学教師、内原つる子さん(84)が自身の体験を初めて証言。旧日本軍兵に防空壕を追い出された体験を振り返り「『非国民』と言われた傷が、今でも残っている」と告白した。

自身の沖縄戦体験を話す内原つる子さん=13日、西原町民交流センター

 1945年4月の米軍上陸を受け、14歳の内原さんは家族とともに南風原村(当時)から本島南部の壕へ避難した。5月上旬、兵士が訪れ「今日からこの壕は軍が使うので出て行け」と命令。父親は「今日だけでもいさせてほしい」と土下座したが、兵士は「天皇の命令に背くつもりか。たたき斬ろうか」とすごみ、着の身着のまま壕を出た。

 別の壕にいた時は、うろつく米軍人に気付かれないよう乳児の口がふさがれた様子も目の当たりにした。「赤ちゃんを見ると、あの時のことを思い出し、苦しくなる」と語った。