翁長雄志知事は22日、前県政による名護市辺野古海域の埋め立て承認の経緯を検証する専門家チームを、来年1月にも発足する考えを示した。県庁で報道各社の新春インタビューに応じ「人選を急いでおり、遅くても1月中旬までにできると思っている」と述べた。翁長氏は検証チームの議論を踏まえ、承認の取り消し、撤回を視野に最終判断する。

報道各社の新春インタビューに答える翁長雄志知事=22日午前、県庁

 普天間飛行場の辺野古移設反対を訴えるための訪米は「物理的に3月いっぱいは難しい」と述べ、来年4月以降の実施で調整するとの認識を示した。首長や経済界など、幅広い層に呼び掛けて訪米団を結成する意向も示した。

 2015年度予算を審議する県議会2月定例会に訪米の関連経費を提案し、目的や狙いを説明する。

 辺野古新基地建設で、沖縄防衛局が県に申請している土砂運搬の変更は「5次質問の報道があり、(質問を)やるという担当部から報告を聞いたので、粛々とやると思う」と追加質問に踏み切る考えを説明。変更申請への判断時期は、年明けになる見通しだ。

 沖縄振興予算への対応は「引き続き、所要額が確保されることを期待する」と述べ、安倍晋三首相と仲井真弘多前知事が約束した「21年度まで毎年3千億円台」の予算確保を引き続き求める考えを示した。

 離島振興では、那覇市長時代に実施していた、那覇近隣離島への往復フェリーの運賃と宿泊費の一部を補助する「島たび助成」を全県に拡大する方針を示した。

■閣僚と会談へあすにも上京

 翁長雄志知事は22日、就任後初めての沖縄関係閣僚との会談を、25、26の両日で調整していることを明らかにした。報道各社の新春インタビューで答えた。

 政府は24日の特別国会開会日に首相指名と組閣を予定しており、新内閣の顔ぶれが確定した後に知事との面談に応じるかどうか最終判断する。

 知事は24日中にも上京し、25日午前から関係閣僚との会談に備える見通しだ。

 知事の上京目的は就任あいさつで、基地問題や2015年度予算に関する要請書は携えない予定。

 県幹部は「今回の上京はあくまで新知事としてのあいさつであり、予算や普天間問題に関しては別途、要請などの機会を設けることになる」と説明している。