伝統的な伊賀焼を長年にわたり制作してきた三重県の陶芸家、小島憲二さん(61)の個展が、23日から28日まで、那覇市久茂地のタイムスビル2階で開かれる。1300度の高温で焼くことにより、燃料であるアカマツの灰が溶けてエメラルドグリーン色の「天然の釉薬(ゆうやく)」になり、作品を味わい深くしている。入場無料。

陶器の褐色とエメラルドグリーンの天然釉薬が好対照をなす伊賀焼の水指。後方は個展を催す小島さん=22日、那覇市・タイムスビル

 伊賀焼は奈良時代に始まり、桃山時代に優れた茶陶が生まれたとされる。今回の個展では、水指や花器、つぼ、食器など多彩な約80点を展示、販売する。いずれも素朴な風合いの褐色と、鮮やかな釉薬が、見事な妙をなしている。

 伊賀焼を手掛けて35年、沖縄で個展を催して26年になる小島さんは「沖縄で独自の文化に接する中で、自分の足元を見つめ直し、伊賀焼をこれまで以上に追究するようになった」と県内開催の意義を語った。個展は午前10時~午後7時。最終日は午後5時半まで。