伝統的な伊賀焼を長く制作してきた三重県の陶芸家、小島憲二さん(61)の個展が23日、那覇市久茂地のタイムスギャラリーで始まった。訪れた人たちは、山河を想起させる力作約80点を興味深そうに見入った。28日まで。入場無料。

素朴な風合いの伊賀焼の作品を鑑賞する来場者=23日、那覇市久茂地・タイムスビル2階ギャラリー

 伊賀焼の起源は奈良時代にさかのぼる。小島さんの陶作は素朴な褐色と、高温で焼くことで生まれるエメラルドグリーンの「天然の釉薬(ゆうやく)」が妙をなしている。

 那覇市の主婦金川マリ子さん(67)は、大型の花器「石景花入」が印象深く「山の景色が見えるよう。何時間でも眺めていたい」と語った。同市の自営業永山美和子さん(63)は、サギが描かれた「荷葉鳥紋組鉢」に引かれ、「そのまま飾ってもすてきだし、料理を盛るのを想像しても楽しい」とお気に入りの様子だった。