忘年会シーズン真っただ中の12月、飲酒運転で逮捕・摘発される人が急増している。土日や休日前の逮捕者数は多いときで1日当たり6~7人。19~23日の5日間では男女16人が道交法違反(酒気帯び、または酒酔い運転)で逮捕された。沖縄県警によると、今月の逮捕者数は23日までに67人(昨年同期62人)だが、不拘束を含む摘発者は3倍近いという。人口千人当たりの摘発者は全国平均の4倍超で、10年連続の「断トツ」ワーストとなる見通しだ。(城間陽介)

月別飲酒運転逮捕者数

 交通指導課によると、不拘束を含む摘発者は10月末現在の確定値で1077人。1~11月の飲酒運転の摘発者数は毎月平均約90人(概算)だったが、今月はすでにその倍以上だ。酒宴の増える12月は毎年、県警が取り締まりを強化しているため急増するが、それでも摘発されるのは「氷山の一角」という。

 交通企画課のまとめでは、飲酒運転に絡む人身事故と死亡事故の割合は11月末現在でそれぞれ全国平均の約2・4倍、約3・9倍。「全国ワースト」の汚名返上は厳しく、県警は幹線道路以外の路地の巡回や検問を増やすなど「抜け道対策」にも力を入れている。また、来年1月には「飲酒運転根絶総合対策室」を発足させる方針で、対策強化に乗り出す。

 「取り締まりの網を広げれば広げるほど摘発は増える」(指導課)の現状に、交通企画課の與儀淳管理官は「捕まらなければいいと飲酒運転を安易に考える人が多いが、人の命に関わる重大事故につながる」と指摘する。

 昨年12月30日、職場の忘年会後に車を運転した男が男女2人をはねて逃走、1人を死亡させるひき逃げ事件が発生した。男には、自動車運転過失致死傷、道交法違反(酒気帯び運転、救護義務違反、事故不申告)の罪で懲役5年の判決が言い渡された。

 道交法では、酒気を帯びた状態で運転した場合は3年以下の懲役か50万円以下の罰金、また酒に酔った状態で運転した場合は5年以下の懲役か100万円以下の罰金と、免許の欠格期間が3年と定められている。