往年の人気プロレスラー、ミル・マスカラス(72)が東京・後楽園でのタッグマッチで闘ったという記事が先日、スポーツ紙に載っていた

▼全盛期をほうふつとさせる空中技を披露し、勝利を収めた。沖縄の70代も元気だ。77歳の新人衆院議員の仲里利信さんの活躍に目が離せない

▼県議時代の仲里さんは温厚な性格で、敵をつくるタイプではなかった。その仲里さんが怒りをあらわにしたのが、議長時代に起きた教科書検定問題だ

▼「集団自決(強制集団死)」の軍関与が削除された検定に対し、撤回を強く訴えた。自身の沖縄戦体験を語り、所属していた自民党内の異論を抑え、県議会の抗議決議・意見書をまとめた。11万人余が集まった県民大会の先頭に立った

▼政界を引退していた仲里さんが敢然と立ち上がったのが、名護市辺野古への新基地建設問題だ。県外移設から辺野古への移設容認に転じた自民党県連と決別、新基地建設に反対した。政治姿勢が支持され、衆院選で初当選を果たした

▼首相指名で、仲里さんに1票が入った。自身が入れた1票で、「今は自分以外信用できる人がいない」との理由。辺野古容認派の議長、副議長には白票を投じた。巨大与党に圧倒される国会の中で、仲里さんの行動に留飲が下がる思いだった。国政も闘いの場。縦横無尽に飛び回ってほしい。(与那原良彦)