【山城博明ボリビア通信員】サンタクルス市在住の平良孝夫さん(81)、秋子さん(80)夫妻(大宜味村出身)が結婚60周年のダイヤモンド婚を迎え、その祝賀会が11月23日、市内にあるサンタクルス中央日本人会のホールで行われた。

ダイヤモンド婚を迎え祝福される平良孝夫さん秋子さん夫妻=サンタクルス中央日本人会ホール

 孝夫さんはボリビアに行くと決め、秋子さんと結婚の約束をして1954年8月15日、琉球政府送り出しの第1次移民としてうるま移住地に入植した。うるま移住地での原因不明の熱病発生の情報に秋子さんの両親は孝夫さんとの結婚に反対したが、秋子さんはそれを押し切って56年、第3次移民団の一員としてボリビアに移住してきた。孝夫さんは秋子さんを出迎えにサンタクルス市へ出たが、汽車の到着が待ち遠しくて線路に耳を当てて待ったエピソードも披露された。2人は式を挙げる時間もなく、がむしゃらに開拓に挑んできたことから、今回のダイヤモンド婚式では倉橋神父の礼拝を受け、結婚指輪の交換の代わりに時計の交換を行った。今まで刻んできた時間とこれからも時間を刻み続けてほしいとの願いで時計の交換となった。ワルツの披露やケーキカットと続いた。

 夫妻はうるま移住地に入植したが、原因不明の熱病発生でパロメティア地域へ移動、しかし、土地の確保問題で現在のオキナワ移住地へ移った。62年にサンタクルスへ転居、68年沖縄へ帰国、2年後の70年にパラグアイ国のイグアス移住地へ再移住、75年に再びボリビアに転住した。

 入植まもない、まだ生活基盤のできてない57年、長男、長女の双子が誕生。秋子さんは「一人でも大変な環境で双子の子育て、大変だった。また、一家は南米と日本を行ったり来たりの道のりだったがボリビアに落ち着いてよかった」と話した。5人の子宝に恵まれ、孫17人、ひ孫6人の家族となっている。

 第2次移民団として1カ月遅れでうるま移住地に入植し、苦楽を共にしてきた神谷健さん(82)=東風平出身=は「ときわなる松ぬ受るくとねさみ、いちむ若々とひやくはたちまでぃん」と琉歌を贈った。