琉球国王の年始儀式に使う水の献上を再現する「首里城への美御水(ヌービー)の奉納祭」(主催・首里当蔵町自治会)が28日、那覇市の首里城やその周辺であった。国頭村辺戸の大川でくまれた神聖な水「若水」をこれまでは車で運んでいたが戦後初めて、約70人が協力して人の力で運ばれた。

首里城へ美御水の献上に向かう奉納祭の一行=28日午後、那覇市の首里城公園(伊藤桃子撮影)

 縦84センチ、横56センチのかご「ウビーブル」に若水を入れると重さは約10キロにもなる。首里公民館に到着すると大きな歓声が上がった。

 浦添市役所から首里公民館まで運んだ宜野湾市の尾風邦夫さん(55)=会社員=は「水は揺れるから運ぶのが大変だった。国王と王妃においしく召し上がってほしい」と話した。

 若水は円覚寺に奉納され浦添市の沢岻樋川(ひーじゃー)にある水と混ぜ合わせた後、「美御水」となり首里城に献上された。