師走になると、年末ジャンボ宝くじ売り場に、一獲千金を夢見る長蛇の列ができる。ネットのシミュレーションサイトによると、1等(5億円)の確率はおよそ1千万分の1。

左から新垣裕己さん、妻の千歳さん、三男高大ちゃん、次男壮大ちゃん、長男裕大ちゃん。家族そろってクリスマスケーキを囲んだ=豊見城市

 確率といえば、記事「3兄弟 同じ誕生日」(10月28日)が頭に浮かぶ。豊見城市の新垣裕己さん(33)一家を24日に再訪した。

 「(人気のテレビ番組)『ナニコレ珍百景』からオファーの電話がありました」と、裕己さんは苦笑いをして言う。

 視線の先には、長男裕大ちゃん(5)、次男壮大ちゃん(3)、生後4カ月の三男高大ちゃんがケーキを囲み、口をすぼめ、ろうそくを消そうとしている。

 3人とも同じ「8月20日」に誕生し、周囲を驚かせた。1×365×365。13万3225分の1の確率だと、中学校の数学教諭である裕己さんが算出した。

 おすしのネタだけ剥がして食べ、指しゃぶりをしていた壮大ちゃんを「指しゃぶりしてるとサンタクロース来ないよ」と叱る裕己さん。自ら組み立てたプラスチックの鉄棒で連続逆上がりをしていた裕大ちゃんは「あっ、願いごとするの忘れた」。寝返りを打つようになった高大ちゃんは母親の千歳さん(32)に抱かれ、ニコニコしている。

 にぎやかなイブの光景を眺め、「これ以上(産むのは)は大変ですよぉ」と千歳さんは笑いながら言った。しかし本当はもうひとり、娘がほしいのだという。

 もし、4人目も、同じ誕生日なら…。年末ジャンボ宝くじ1等よりも5倍近い難しい確率だ。(矢島大輔)