長さ17・8メートルに、11店舗が軒を連ねる。わずか24歩で踏破できる。

‭「日本一短い商店街」八軒通りの店主たち=12月25日、那覇市牧志

 那覇市牧志の八軒通りが、その「短さ」を逆手に取って改装したことを記事「日本一短い商店街オープン」(4月3日)で紹介した。25日に再訪すると、24歩分の足跡がつけられた地面に花模様のテープが貼られていた。

 「通りがすごく明るくなったねって常連客に言われるんです」。工芸品店を営む石原昌一郎さん(37)は話す。

 通りは戦後まもなく誕生し、食堂が八軒並び、にぎわった。しかし、近年は「こんな通りあったんだ」と驚かれるほど存在感が薄らいでいた。

 「日本一短い」を売り出すと、テレビや新聞、ラジオの取材が殺到した。

 年に数回しか開業しないが、よく当たるとうわさのユタが営む占い屋、創業半世紀を誇る琉舞衣装のお店…。

 さびれた商店街が一転、味わい深い、那覇市の新たな散策スポットとして注目された。石原さんは「お客さんとの会話が生まれた。お金よりも知恵なんですね」

 一方、雑貨店を営む浜田与吉さん(40)は「小っちゃな中で、何かをやろうとするのは大変でした」と振り返る。

 近くの商店街からのやっかみに悩み、仲間内でアピールの方針が分かれ、苦心した。それでも、来年に向け新たなアイデアを温めている。

 「独特の香りがする商店街とかどうですかね? もう一回、驚かせることやりたいんです」 (矢島大輔)