2年ぶりに聖地花園の地を踏んだコザが、持ち味を前面に出してトライを量産し、17年連続出場の山形中央を下した。島千尋主将は「まずは1勝できた」と喜びをかみしめた。23日の大阪入りから6日目。「とにかく早く試合がしたかった」(島主将)と待ちわびた初戦で、メンバーは開始直後から全力でピッチを駆けた。

コザ-山形中央 後半、相手ゴール前のスクラムから攻め込むコザのナンバー8・島千尋(左)=近鉄花園ラグビー場(エムアイプランニング撮影)

コザ-山形中央 後半、相手陣内に攻め込むコザのCTB松井陸人(エムアイプランニング撮影)

コザ-山形中央 後半、相手ゴール前のスクラムから攻め込むコザのナンバー8・島千尋(左)=近鉄花園ラグビー場(エムアイプランニング撮影) コザ-山形中央 後半、相手陣内に攻め込むコザのCTB松井陸人(エムアイプランニング撮影)

 キックオフ直後の争奪戦を制し、相手ゴール前残り15メートルのラックから素早く左に展開。WTB普久原虎のノーホイッスルトライで猛攻の口火を切った。開始1分足らずでインゴール左隅に飛び込んだ1年生は「いい形でボールをもらえた」と声を弾ませた。

 その後もFWが密集戦を支配。前半5分のBK桑江淳太郎のトライは、相手ボールのスクラムを一気に押し込んでボールを奪ってからつなげたもの。FWリーダーのPR當眞琢は「最初のスクラムが大事だと思い、全力で押した」と会心のプレーに胸を張った。

 後半もFWの運動量は落ちることなく、安定した球出しでトライ量産に貢献。BKへのつなぎ役となるSH普久原賢は「やりやすくプレーさせてくれた」とFWの奮闘に感謝した。大会前に掲げたチームの目標は「打倒シード校」。島主将は「ミスを少なくして、速いテンポのラグビーで勝負する」と必勝を誓った。

■両センター 縦横無尽

 コザのBKラインを支える両センターが、縦横無尽に花園のピッチを駆け抜けた。

 前半5分、力強い突破でゴールラインに迫った松井陸人。「試合前はとても緊張した」というが、トライを演出する走りで平常心を取り戻すと、その後は何度も相手タックルを受けながらボールを前進させた。

 相方の桑江淳太郎は、相手のDFラインの隙を突く巧みなステップで防御網をかわした。「県予選より、スピーディーなプレーができた。楽しめた」と念願の大舞台に立った喜びをかみしめた。

 うれしい初戦突破にも、2回戦の慶応戦を意識し、気を引き締める。2年生の松井は「格上かもしれないけど、勝つ気でいく」と気持ちを高め、高校日本代表候補の桑江は「相手の分析はしてきた。弱点を突いていきたい」と大一番に闘志を燃やす。

 シード校の壁を超えるには、両センターのさらなる活躍が不可欠だ。