【南城】県民に長年愛されている「バヤリースオレンジ」が看板商品の沖縄バヤリース社が31日、解散する。社員最後の出勤日の30日、南城市大里古堅の同社で、「解散うちあげ会」が開かれた。創業42年の歩みを社員らはしんみりと振り返り、譲渡先が商品を生産・販売することに触れた経営者は「商品は生き続ける。バトンタッチへ誇りを持ってほしい」と訴えた。

沖縄バヤリース社の解散うちあげ会で、看板商品「バヤリースオレンジ」で創業42年の頑張りに乾杯する社員ら=30日、南城市大里古堅の同社

 会では、バヤリースオレンジを思わせるだいだい色の紙に「42年間頑張りました」と記して壁に掲示。上間長恒社長(72)は「ブランドを守り通し、県民に認知された」と、数度の危機を克服した社員に感謝した。

 前身のアメリカンボトリング社に1960年、入社した安里祥徳会長(84)は、72年の日本復帰による情勢不透明を理由に経営陣が解散を決めた後、社員が出資して会社を再出発させた歴史を説明。社員には「新しい人生を元気よく歩んでほしい」と希望した。