次世代凍結技術の一つで独自のプロトン凍結技術を使い食品加工やレストラン事業を手掛ける奈良市のプロトンダイニング(二宮大朗社長)が、全国から集めた新鮮食材を調理、冷凍加工する集中調理場を県内に新設することが4日分かった。県内企業と連携して沖縄から全国やアジア各地のレストラン、食品関連事業者向けに製品出荷を目指す「セントラルキッチン構想」の一環。県が国際物流拠点を目指す中、食品の加工・中継を担う食品加工工場の進出、開設は注目を集めそうだ。(政経部・座安あきの)

 同社は凍結・解凍機器製造販売の菱豊(りょうほう)フリーズシステムズ(二宮一就社長)のグループ会社。菱豊社が独自開発した「プロトン凍結機」を使い、冷凍食品を提供する洋食レストランを奈良県で2店舗、中国・大連で1店舗経営している。

 アジア方面への物流網が拡大する沖縄を事業拡大の拠点に選び、現在約3億円の売上高を5年で5倍の15億円以上に伸ばす計画。

 12月末に那覇市内に営業所を設立し、現在、県の物流特区内(うるま市)にある賃貸工場への入居に向けて県と調整を進めている。入居が決まれば現地法人を設立、早ければ2015年夏にはセントラルキッチンを開業できる見通し。

[ことば]プロトン凍結 磁石(均等磁束密度)や電磁波、冷風を組み合わせた菱豊社開発の凍結技術。急速冷凍の中でも液体凍結などとともに注目されている。凍結機は同社が特許を取得、プロトン凍結も商標登録している。