【沖縄】与儀自治会(仲宗根昇会長)は12月22日、市内の集落で唯一残っている、疫病や災厄を払う儀礼「シマカンカー」を実施した。仲宗根会長をはじめとする住民ら約20人が自治会館の裏手にある火ヌ神と、集落の出入り口2カ所、集落発祥当時の祖先を祭っている拝所の計4カ所で線香を手向け地域住民の健康を祈った。

沖縄市内で唯一残っている、疫病や災厄を払う儀礼「シマカンカー」を執り行う与儀自治会の住民ら=12月22日、市与儀

 シマカンカーは集落の出入り口に豚のミミガーとチラガーを結んだ縄を張ることで、皮以外に食べ物はないとのメッセージを伝え、悪霊が集落に入らないようにする伝統行事。旧暦11月1日に実施しており、かつては共同飼養していた豚を大鍋で煮て、区民全員で食べていたという。

 仲宗根会長は「戦前から続いている伝統行事だが、参加者が少なくなってきている。地域住民が関わる機会をつくり、絶やさないようにしていきたい」と話した。