【中城】五穀豊穣(ほうじょう)と子孫繁栄を祈願する中城村添石区と那覇市首里金城町の伝統行事「旗スガシ」(主催・添石旗頭保存会、協賛・金城町旗頭保存会)が2日、中城城跡馬場跡で開かれた。

旗スガシ初の共演となった旗頭を新春の空に大きく突き出す那覇市首里金城町の旗頭(左)と中城添石区の旗頭=中城城跡馬場跡

 添石区の旗スガシは戦後途絶えていたが、金城町の協力で2005年に復活したのを機に交流が深まり初の共演となった。演舞の前に、城跡内にある夫婦井戸(ミートゥガー)からくんだ水と酒で添石ノロの関係者が双方の旗を清めた。

 金城町旗頭保存会佐久川馨会長が「金城町の旗スガシはもともとは夜旗であった。灯篭(とうろう)部に矢尻が付いている。総重量は約60キロ。現在は青年会(赤嶺栄一会長)を中心に保存・継承が行われている」と同町の旗スガシの由来などについて解説した。

 添石区保存会がムムニチハンターにマンサージの装いで「五穀豊穣」、金城町が白襦袢(じゅばん)と白袴(はかま)の装いで「雄飛」の旗頭を、旗指揮の合図と共にバランスを取る枝綱の「四角綱(ゆしみなー)」を巧みに操り「サーサー、サーサー、サーサー」の威勢のいい掛け声で旗頭を新春の空に大きく突き出した。

 東京から観光で訪れた大沼明久さん(30)、詩音さん(31)夫婦は「城跡巡りの途中で沖縄の伝統行事に触れて感激。特別な正月になった」と感想を話した。(翁長良勝通信員)