【竹富島=竹富】竹富島の南西部でアールジェイエステート社(那覇市)が計画しているリゾートホテル建設について、竹富公民館の大山栄一館長らは7日、町役場を訪れ川満栄長町長に建設反対の意志を伝え、町としても受け入れないよう要請した。一方、同社は「住民説明会などで義務は果たした」と述べ、住民合意にかかわらず建設計画を進める意向を示した。

川満町長(右)にリゾート開発に反対するよう要請した大山公民館町(左)ら=竹富町役場

竹富島のリゾート開発予定地

川満町長(右)にリゾート開発に反対するよう要請した大山公民館町(左)ら=竹富町役場 竹富島のリゾート開発予定地

 島内3集落は先月中旬以降、リゾート計画に反対する決議を同社に送付。同公民館は12月25日に臨時会を開き、(1)島民の同意を得ず計画を進行(2)隣接するコンドイビーチは島民の憩いの場として先祖代々、維持管理している(3)3集落が反対-などとして全会一致で計画反対を決議した。

 要請では、観光業の男性が「竹富は日帰り観光が多く、民宿の稼働率は50%程度。同社が指摘する『宿泊施設の不足』という現状にはない」と指摘。大山館長は「伝統文化や思いやる心を大事にしたから今の自然豊かな癒やしの島がある。外部業者が同意もなく進めることは許されない」と語気を強めた。

 川満町長は「島民と業者の共存共栄が一番重要。話し合いが大事で、現状での開発は厳しい」との認識を示した。

 一方、同社の担当者は沖縄タイムスの取材に対し、説明会開催や竹富の歴史的景観形成にのっとった赤瓦平屋の建築物にするとし、「島内の既存ホテルと変わらない景観。合理的な建設反対の理由もないので、諸手続きを進め、島民とはその時々で話し合いをしたい」と述べた。