【平安名純代・米国特約記者】米ウィスコンシン州の空軍州兵部隊は6日、嘉手納基地にF16戦闘機12機と兵員約250人を暫定配備すると発表した。空軍の予備部隊である州兵の航空機や兵員が嘉手納に配備されるのは初めて。3~4カ月間、災害救助や海賊対策などの訓練を実施する。周辺自治体などは外来機の飛来は新たな負担増につながると反発している。

 暫定配備されるのは、ウィスコンシン州空軍第115戦闘航空団の第176戦闘機中隊に所属するF16と兵員。空軍によると、現地を9日に出発し、10日までに嘉手納に飛来する計画となっている。

 嘉手納基地によると、2004年からアジア太平洋地域で展開する抑止力を維持するための訓練の一環。昨年1月には米バージニア州ラングレー基地所属のステルス戦闘機F22ラプター12機が暫定配備された。

 外来機のF16は昨年9月にも嘉手納に4機が飛来したが、米空軍がアジア太平洋地域に州兵を暫定配備するのは今回が初めて。今後、嘉手納を拠点に域内における共同訓練が増加する可能性もある。

 空軍側は目的について、アジア太平洋地域における同盟・友好国と災害対策訓練や戦闘訓練などを通じて関係を強化し、州兵の防衛能力を高めると説明した。

 沖縄防衛局は8日、県や基地周辺市町村に通知。県で基地問題を担当する又吉進知事公室長は「外来機の飛来、訓練に県民は最も負担増を感じる」と述べ、9日に嘉手納基地に対し、飛行を抑制するよう申し入れる意向を示した。昨年11月には、米南部フロリダ州パナマ近くのメキシコ湾上空で通常訓練中だった空軍所属のF16が墜落、海上から操縦士の遺体が収容される事故が起きている。