沖縄県内のハローワーク(HW)で2013年度に正社員を希望して求職活動した6万7432人のうち、実際に正社員として就職できたのは7687人で全体の11・4%にとどまったことが、沖縄労働局のまとめで分かった。HWを訪れる男性の9割、女性の6割以上が正社員を望むなど県内の正社員希望率が全国に比べて高い一方、実際の就職率は全国を10ポイント近く下回っている。希望しても正社員になれず、パートや契約社員などの非正規雇用で働かざるを得ない「不本意非正規」問題が、全国より深刻な現状が浮かび上がった。(政経部・篠原知恵)

正社員希望者のうち実際に就職できた人の割合

 性別で見ると、男性は全求職者の91・3%(全国83・2%)に上る3万3648人が正社員を希望。このうち、正社員で就職できたのは4273人で12・7%(全国22・6%)にとどまった。

 一方、女性の正社員希望は全求職者の65・2%(全国56・7%)に当たる3万3643人。うち、正社員で就職できたのは3431人で10・2%(全国17・1%)だった。

 県内のHWで13年度に受け付けた正社員求人は全求人の28・3%。4人に1人という少なさに加え、正社員求人であっても、労働条件など「質」に課題があり応募者のいないケースの多いことが背景にあるという。

 沖縄労働局職業安定部の國代尚章部長は「正社員の雇用は、骨太な企業経営につながる。事業主と労働者双方にメリットがある」と指摘。「正社員を希望する求職者が一人でも多く、正社員で就職できるよう取り組みたい」と話した。