県立埋蔵文化センターが実施している首里城跡の発掘調査で、祭祀(さいし)用とみられる金製の古銭「厭勝銭(えんしょうせん)」12枚が、一般公開されていない継世門(けいせいもん)北地区の御嶽から昨年9月に見つかった。首里城内にあったといわれる「赤田御門(うじょう)の御嶽」とみられ、その中心部にある巨岩のくぼみに納められていた。県教育庁が13日に開いた会見で、諸見里明教育長は「琉球王国時代の祭祀の様相をうかがい知る重要な手掛かりになる」と意義を語った。

首里城跡「赤田御門の御嶽」とみられる場所から出土した金製厭勝銭(左の3列)と銅銭=13日午後、県庁

 同様の金銭が県内で見つかるのはこれで5例目で、計37枚となった。一度に出土した枚数としては今回が最多であり、これまで確認されたことのない無孔銭(穴の開いていない古銭)3枚も含まれている。

 御嶽からは、金銭と一緒に銅銭11枚も出土した。

 金銭の製作された年代は不明だが、御嶽周辺の陶磁器や出土した銅銭から推定すると、15世紀中ごろ~16世紀と考えられ、県内では最古級という。

 埋蔵文化センターは国営沖縄記念公園事務所との共催で、18日に現地説明会を開く。午前10時、午後1時、午後3時の3回。入場は無料だが、事前申し込みが必要。申し込みは14日午前9時から。定員は各50人。申し込み・問い合わせは同センター、電話098(835)8752。