【石垣】石垣島天文台(宮地竹史所長)は、このほど彗星(すいせい)の尾が短時間に収束する現象の撮影に成功した。彗星の一部が太陽風に吹き飛ばされ、ちぎれる様子も写っており、宮地所長は「彗星から放出されるプラズマが太陽風の影響を受けている様子を鮮明に捉えたのは珍しい」と述べている。

左右に分かれていた尾(左端)が一本に収束していった(右端)連続画像(石垣島天文台提供)

 同天文台は昨年12月23日、明るさを増しつつあるラブジョイ彗星を観測。九州・沖縄で最大口径の「むりかぶし望遠鏡」で撮影したところ、十数分の内に左右に分かれていた数本の尾が、両側かららせん状に巻き込み、一つの束に収束する様子が観測できた。

 宮地所長は「観測しやすい石垣島の星空と、望遠鏡の集光力が生かされた成果」と強調し、「太陽フレアや太陽風が彗星に及ぼす影響を詳細に調べたい」と同彗星を注視する意向を示した。