【名護】米軍普天間飛行場の返還に伴う新基地建設に向けた沖縄防衛局の作業再開を前に、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前では15日未明、抗議の市民約100人と機動隊など県警120人以上が激しく衝突した。

搬入を阻止しようと座り込む市民らと、排除しようとする県警機動隊がもみ合い混乱するキャンプシュワブゲート前=15日午前0時すぎ、名護市辺野古(田嶋正雄撮影)

 資材を積んだトレーラーの進入を24時間態勢で警戒する市民は、15日未明にかけて約100人に膨れあがった。機動隊は旧第1ゲート前で座り込む市民の強制排除に着手。二手に分かれて新第1ゲート前にいた市民が駆け付けようとすると、国道329号を横切る形で2列になって「人の壁」を作り、分断した。市民は「同じウチナーンチュだろう」「島を売るのか」と抗議し、もみ合うなど大混乱となった。

 14日は午前5時から市民が第1ゲート前の山型鉄板に座り込み、封鎖した状態で集会を開いた。同10時20分ごろには稲嶺進名護市長が参加、「力を合わせれば必ず阻止できる。体力的にも厳しいだろうが、今後も力を貸してほしい」と涙ぐんで訴えた。迫る工事再開に「選挙や市民運動など県民の意思を踏みにじるのは、とても民主主義国家とはいえない」と語気を強めた。

 埋め立て予定地の海上では、天候不良のため作業する様子は見られず、抗議行動もなかった。