【名護】沖縄防衛局は15日午前、名護市辺野古の新基地建設に向けた海上作業を再開した。午前9時半すぎから海岸のクレーン車でオイルフェンスをつり上げ、キャンプ・シュワブ沿岸に設置している。昨年11月の知事選、同12月の衆院選で沖縄の四つの全選挙区で新基地建設ノーの民意が示されており、県民の反発は強まっている。

浮桟橋を再設置する作業員ら=15日午前11時37分、名護市辺野古

 防衛局は昨年9月以降、知事選や衆院選への影響を避ける狙いで、本格的な海上作業を中断していた。今後、海上保安庁のゴムボートが利用する浮桟橋の設置、海底ボーリング調査で使用する300メートル規模の仮設岸壁の建設などを進める。

 シュワブゲート前では、抗議する住民らが24時間態勢で座り込み、陸送での資材搬入を阻止。県警の機動隊と衝突を繰り返している。午前8時すぎには、もみ合いの中で頭を打ったという女性(80)が救急車で搬送された。海上でもカヌー隊やボートが現場海域に近づき、緊迫している。

 防衛局の作業船は午前7時前から出港し、海上を警戒。海保のゴムボートは午前9時前から海に出て、反対する住民の乗った船に対し、「午前9時半から浮桟橋設置作業を開始する。オイルフェンスの中に入ると確保する。海岸から50メートル以内には入ってはいけない」などと警告した。