沖縄防衛局は15日、名護市辺野古の新基地建設に向けた海上作業を54日ぶりに再開した。キャンプ・シュワブの海岸から約100メートル沖にオイルフェンスを張り、海上保安庁のゴムボートが使う約70メートルの浮桟橋を設置した。昨年11月の知事選、同12月の衆院選沖縄選挙区で新基地建設ノーの民意が示された後、本格的な海上作業は初めて。県民の反発は強まっている。

米軍キャンプ・シュワブ内の北側の浜から沖合に浮桟橋を延ばすなど再設置の作業が進む中、市民が乗ったカヌー隊を追い払うように迫る海上保安庁のゴムボート=15日午後1時54分、名護市辺野古沖

 防衛局は今後、300メートル規模の仮設岸壁の建設や深場12カ所での海底ボーリング調査を実施する方針。事前に資材搬入やスパッド台船の組み立てに「ある程度の時間がかかる」とみている。16日以降も波の高さなど天候を見極めて海上作業を進める。

 防衛局は昨年9月以降、知事選の影響を避ける狙いで海上作業を中断。同11月19日に再開したが、衆院選に突入したため、同22日から再び見合わせていた。

 15日は午前9時半から海岸のクレーン車でオイルフェンスをつり上げ、大浦湾側のキャンプ・シュワブ沿岸や隣のビーチに設置。浮桟橋設置のため、約1・8メートル四方の青色の資材約40個を海面でつなげる作業が午後5時すぎまで続いた。