【石垣】昨年、新たに進出したコンビニチェーン店が石垣市内で続々と開店する中、地域に根ざした開業37年のマチヤグヮーが年の瀬の先月30日に新装オープンした。石垣市大浜の「前泊商店」は午前7時から午後11時まで開店し、ほぼ年中無休とあって、お年寄りにも頼もしい「集落のコンビニ」だ。新たに総菜コーナーを充実させ、今後も地域に根ざした営業を続ける。

リニューアルした店内で来店を呼び掛ける前泊秀昌さん、静江さん夫妻=石垣市大浜

 前泊商店が突然「閉店」したのは、昨年10月末。コンビニが相次いで開店する中、経営が苦しくなったのかと、お得意さんらの間から心配する声が漏れたが、改装工事のためと聞き、一安心した。

 店主の前泊秀昌さん(64)は「いつ開くのか、という問い合わせが多くて」と苦笑いを浮かべる。37年間、休みは正月の2日間だけという生活から、2カ月間もの長期休暇は前泊さんもこたえたようで「働いている方が体に慣れている。退屈で店をやりたかった」と振り返った。

 地域に密着しているから、伝統行事や法事に商店は欠かせない存在だった。より地域のニーズに応えようと、リニューアル後は生活雑貨のコーナーを減らし、拡大した調理室で腕をふるった総菜や弁当がズラリと並ぶ。

 お薦めは3個入りで400円のてびち。サンドイッチやおにぎりもそろい、350円で馬肉も購入できる。

 30日の開店後は正月も休みなしで営業した。従業員の要望で木曜日は休店する。

 妻の静江さん(64)と切り盛りする前泊商店は大浜集落内の国道390号沿い、大浜郵便局隣。(奥沢秀一通信員)