沖縄県大宜味村南部のター滝付近で12日、増水した川に一時取り残された米軍人ら18人。「雨が降り出したと思ったら突然洪水になった」「怖かった。流されないように互いに手を握り合った」と硬い表情で語った。中には、親に抱っこされた幼児もいた。

増水や事故の危険性を呼び掛ける看板=大宜味村津波・ター滝

 ある男性は友人や家族同士で来たと説明。上半身裸でベビーキャリーを背負い、「シャツは流されてしまったが、小さな子どもが無事で良かった」と話した。小中学生のような子ども3人を連れた女性は靴を失いはだしだった。「水が少ない所を探せて幸運だった。地元の消防には感謝している」と言葉少なだった。

 取材に答えた全員が飲酒は否定。一部は現役軍人だと話したが、所属は全員が明かさなかった。

 時折豪雨と雷に見舞われながら、救助には日米双方の消防、警察が参加。国頭地区行政事務組合消防本部の職員が対岸までロープを張り、足まで水につかった状態の外国人を誘導した。

 現場には日本語と英語で「増水に注意」と書いた看板が立っている。辺土名朝英消防署長は全員救助を喜びつつ、「看板があるが、毎年のように(孤立事案が)繰り返される」と嘆いた。

 ター滝も案内するNPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会の稲福元子事務局長は「平南川には周辺の山から水が注ぐので村内で降っていなくても増水することがある。きのうも雨が降っていたので、そもそも行くべきではなかった」と指摘した。