【南風原】沖縄戦当時の沖縄陸軍病院南風原壕内のにおいを再現した南風原町の担当職員が22日午前、同壕前で記者会見し、26日から20号壕見学者を対象に再現した臭気を公開すると発表した。戦争の実相を、嗅覚を通して追体験する試みで、「全国的にも、おそらく初めてではないか」と話している。

沖縄戦当時の沖縄陸軍病院南風原壕群のにおいを再現し、26日から公開すると発表した南風原町の担当職員による記者会見=22日午前、同町喜屋武

 全長約70メートルの同壕には、沖縄戦当時、100人以上の負傷兵に加え、医師、看護活動に当たったひめゆり学徒らがおり、大小便や汗、血、膿(うみ)、体臭、医薬品などの混じった悪臭がした、との証言がある。

 戦後70年を迎え、沖縄戦体験者も年々減少している。視覚や聴覚以外に、嗅覚という新たな追体験の方法を加えることで、病院壕内の状況をより具体的に学ぶとともに、平和や戦争について考える目的もある。