【東京】全国各地でクラシック音楽の普及に努める個人・団体に贈るクラシック音楽興隆会(小野敏夫理事長)の「志鳥音楽賞」の授賞式が22日、東京都内のアルカディア市ケ谷であった。21回目の受賞者は、沖縄在住の声楽家(バリトン)で沖縄オペラ協会会長も務める翁長剛さん(67)=浦添市=が選ばれ、賞状やトロフィーなどが贈られた。

志鳥音楽賞の賞状を手に受賞を喜ぶ翁長剛さん(前列左から4人目)と妻の照子さん(同5人目)ら=22日、東京・アルカディア市ケ谷

 翁長さんが沖縄でオペラを根付かせ、裾野を広げてきたことが高く評価された。翁長さんは「地方で頑張っても中央から注目されることはないと思っていたので、とてもうれしい。先々の未来までつなげていけるよう次世代の育成に努めたい」と喜びを語った。

 同賞は音楽評論家の故志鳥栄八郎氏の資産を基金に、クラシックの普及、発展に向け地域に根ざした活動を続けてきた個人・団体を顕彰する。今回、全国から10以上の推薦があった。選考委員らは沖縄まで出向いて公演を鑑賞。翁長さんは、沖縄から初めての受賞となった。

 式には妻の照子さん(64)や、翁長さん主宰の合唱団のメンバーら10人以上が駆け付け、祝った。共に活動を続けてきた照子さんは「沖縄にオペラを、と長年突き進んできた。受賞で間違っていなかったと思えた」と笑顔で話した。