県勢初の栄冠-。26日和歌山県高野町のちびっこ球場で行われた学童軟式野球第21回高野山旗全国大会決勝で、世名城ジャイアンツが東16丁目フリッパーズ(北海道)を3-2で破り初優勝を飾った。

優勝した世名城ジャイアンツ=和歌山県高野町・ちびっこ球場(提供)

 世名城は0-1の一回裏1死三塁、3番宇地原丈智の犠打で同点に追いついた。三回1死三塁、宇地原丈の犠打、2死一塁で5番中村理士の左方向の二塁打で1点ずつ奪い、3-1と勝ち越した。六回に1点を返されたが、逃げ切った。

 投げては中村、福原聖矢の2投手で2失点に抑えた。世名城は8月に明治神宮球場で行われる全日本大会マクドナルド・トーナメントの出場も決まっており、全国2冠を目指す。

■捕手とエース ピンチに発奮

 世名城ジャイアンツが県勢初の快挙を成し遂げた。決勝は投打に力のある東16丁目フリッパーズを相手に、強化した打撃力と「伝統の守備力」(金城洋史監督)を合わせた総合力で接戦を勝ち切った。中でもエースの中村理士、福原聖矢捕手が投打で発奮した。

 1番打者の福原は0-1の一回は中越え三塁打、1-1の三回では右前打といずれも先頭出塁し、同点と勝ち越しのホームを踏んだ。

 「自分が塁に出て、チャンスをつくりたかった」と思い切りバットを振った。5番の中村も三回に決勝点を挙げる二塁打を放ち「ポテンヒットがうまく決まった。ラッキー」とうれしそうだった。

 投げては、五回から先発中村と2番手福原が、投手と捕手を入れ替わりながらピンチを切り抜けた。3-2の七回、福原が無死満塁のピンチを招くも、「絶対に抑える」と後続を断ち、優勝を決めた。

 高野山旗、マクドナルド杯と全国2大会の出場を決め、4月から打撃力アップに努めてきた。

 2回戦で昨年王者に競り勝つなど快進撃を続けたナインに、金城監督は「『打てないと勝てない』といわれる全国大会で、みんなが打って打って打ちまくってくれた」と成長に目を細めた。

 マクドナルド杯に大きな弾みをつけた中村、福原の2人は「マック杯も優勝する」と声をそろえた。