沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい(金城隆一代表)が、那覇市から「子どもの居場所作り事業」の補助を受けて運営していた居場所「kukulu(ククル)」。2015年3月に市の補助が終わったが、県外でオルタナティブスクール事業を運営するNPO「侍学園」とともに12月12日、新生「kukulu」として開所した(記事はこちら)。施設の名前は「明日への種まき」をイメージした「アシタネ」。これからの施設の方向性や、ひきこもりや不登校の青少年を支えるために何が必要かを、金城代表に聞いた。

新生「kukulu」の玄関で。金城代表=那覇市牧志

kukuluと侍学園の施設「アシタネ」は、このビルの2階にある。

施設内には厨房器材が搬入され、食事の提供に向けた準備も進む。

これからのkukuluについて語る金城代表

新生「kukulu」の玄関で。金城代表=那覇市牧志 kukuluと侍学園の施設「アシタネ」は、このビルの2階にある。 施設内には厨房器材が搬入され、食事の提供に向けた準備も進む。 これからのkukuluについて語る金城代表

─今回のkukulu開設にあたって
 当初は那覇市も存続させたかったが、2015年4月の生活困窮者自立支援法の施行で、これまでの国からの補助が全額から半額になったため、一旦終了した。
 那覇市の委託時代に当たり前にあった居場所がなくなって、ショックを受けた子もいる。だが、当たり前でないことも学んだ。ここに通う子、賛同者と一緒にkukuluを作っているところで、子どもにとっても作ることから自尊心が生まれる。9月には沖縄県の「地域子ども・若者支援活動補助事業」も受けられることになった。那覇市からも引き続き補助をいただいている。
 場所は商店街でやりたかった。しかし、大きな通り付近だと家賃が高いし、人が多い環境が苦手な子もいる。でもこの場所(サンライズなは通りと平和通りの交点)なら人通りも落ち着いてるし、開南に近くバスの便もいい。ゆくゆくは商店街を巻き込んで職業体験などもやりたい。
 不登校や経済的に苦しい子どもに「支援する」ではなく、「一緒にごはんを食べよう」という考え方で臨む。このような子は親の収入が苦しい、きょうだいが多く世話に追われるなど、学校以外で多重の課題を抱えており、これまでの不登校対策では対応できない。そうなると将来は絶望しかない。そこでまず食べよう、話をしよう、そして悩みを解決しようという方針。元々kukuluのスタート時から食を大事にしてきた。年内には厨房も設置する。
 コンセプトは「安心」。矯正ではなく、子どもの形を受け入れ、「なぜ」を追求・検証していくと答えに当たる。委託事業時代とは違い、子どもが主体的に参加し、大人はそのお手伝いをする。

─侍学園との共同開設について
 kukuluと侍学園は、若者支援という点では共通しているが、就業支援などカオスな内容のククルに対して、侍学園はカリキュラムがあり、履修すると卒業という形。食堂でいうと和食かイタリアンかの違いのようなもの。場所をシェアし、働く訓練が必要。