「来月、沖縄に帰ります。写真、たくさん持って会いに行きますね!」 
 記者のLINEにメッセージが入った。聴覚障がいのあるモデルでタレントの大城早貴さん(28)から。半年ぶりの再会だ。 
 ちょうど、沖縄は旧盆時期。あちこちでエイサーの太鼓の音がにぎやかに聞こえてくるころ、大城さんは、大きなポートフォリオを手に現れた。相変わらず、華やかだ。 
 聞けば、大城さんは7月に米国の世界最大規模のオーディションに挑戦。数百人が参加する中、審査員の心に響くかなどが評価されるダンスのグループコンペ部門で3位に選ばれ、2社からコールバックをもらったという。 

オーディション出場者とポーズを決める大城早貴さん(左から3人目)

世界最大規模のオーディション「IMTA」に挑戦した大城さん

華やかなオーディションの会場

扇子を手に着物でもランウェイを歩いた

一緒にオーディションに出場した仲間たちと撮影した一コマ。大城さんは左から2人目

オーディション出場者とポーズを決める大城早貴さん(左から3人目) 世界最大規模のオーディション「IMTA」に挑戦した大城さん 華やかなオーディションの会場 扇子を手に着物でもランウェイを歩いた 一緒にオーディションに出場した仲間たちと撮影した一コマ。大城さんは左から2人目

 「夢を持つ権利は障がい者も健常者も平等ですね」と笑う大城さん。 

 なぜ、米国のオーディションに挑むことになったのか。
 大会は、米国ニューヨークで開催された世界最大規模のオーディション「IMTA(インターナショナル モデリング アンド タレント アソシエーション)」。これまでに俳優のケイティ・ホームズやイライジャ・ウッドらを輩出したという有名な大会だ。

 大城さんは24歳でミス・ユニバースに挑戦。沖縄大会で3位となり、キャリアをスタートさせた。しかし、順調ではなかった。

 「聴覚障がい者でモデルやタレントとして活動する人はなかなかいない上、沖縄での仕事は少なく、どのように仕事を取りにいけばいいのかヒントが見つかりませんでした」。

 悩みながら、オーディションを受け続ける日々。一方で、耳が聞こえないからという理由で、オーディションや面接を断られることもあった。

「障がい者に偏見を持っている人はいます。でも、そもそも、そういう人は障がい者に会う機会が少ないのではないかと考えます。偏見を少しでも無くせたらと思って、障がい者が出演するファッションショーの企画にも取り組んできました」

  一方で、障がい児を育てる親や障がいのある子に出会うと、よくこんな言葉を耳にした。

  障がいがあるから無理-。