トリップアドバイザーが9月3日に発表した「行ってよかった!道の駅ランキング2015」で、道の駅許田やんばる物産センターが5位、道の駅いとまんが8位に選ばれた。県内勢が上位に入ったというニュースは歓迎されているだろう。しかし経営コンサルタントであり、店舗の調査や評価にも携わってきた私は、首をかしげざるを得ない。今回は道の駅、そして施設や店舗の評価について解説し、沖縄の道の駅が抱える課題を指摘したい。 

「行ってよかった!道の駅ランキング2015」の5位に選ばれた、道の駅許田やんばるセンター

「行ってよかった!道の駅ランキング2015」の5位に選ばれた、道の駅許田やんばるセンター


そもそも道の駅とは? 

 道の駅は、「道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供」と「地域の振興への寄与」を目的とし、道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域のための「情報発信機能」、道の駅をきっかけに活力ある地域づくりを行うための「地域の連携機能」という3つの機能をあわせ持つ休憩施設として、国土交通省に登録された施設のこと。 

 この登録制度は、長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加するなかで道路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間へのニーズに応えるため、平成5年度にスタートした。その後、全国で多くの道の駅がつくられ、その数は1000カ所以上にもなっている。 


施設や店舗の評価方法 

 今回のようなランキングは結果が明快で話題になりやすく、人気がある。しかし、それらの順位は、どのようにして決められているのだろうか? 

 トリップアドバイザーによるランキングについて公表されている情報を参照すると、「旅行者からの口コミ評価をもとに独自のアルゴリズムを用いて決定されます」と書かれている。さらに「口コミの数や新しさ、施設の営業年数、人気ランキングの順位なども選考の基準となります」とのこと。
http://tg.tripadvisor.jp/news/ranking/roadstations_2015/


 道の駅許田やんばる物産センターの場合、上位に入った他の道の駅と比べても口コミの数が多いという特徴がある。これは立ち寄りやすく目立つ所に施設があり、来場者が多いこと。また県外の道の駅に比べて来場者の年齢層が低く、トリップアドバイザーの利用者が多いという可能性もあり、それらを反映した結果かも知れない。 

 道の駅許田やんばる物産センターのオープンは平成6年で、県内で最も古い。先述したように道の駅制度は平成5年に始まったので、全国でみても古株の道の駅といえる。こうした点も、今回の評価に影響しているだろう。 

 評価項目ごとの配点など、詳細は不明なので断言はできないが、このランキングでは、オープンから長い年数が経ち、口コミ件数が多ければ高得点になる。という可能性は否定できない。長年に渡って営業を続け、口コミが多いのは良いことだが、今回の結果が来場者の満足度を直接表しているわけではない点には留意すべきだろう。 

 試しに、他のメディアによるランキングも見てみよう。tabicoはトリップアドバイザーと似たような旅行やレジャーの情報を提供するサイトで、ここでも「全国 道の駅人気ランキング」というものを公表している。
http://tabico.jp/ranking/1/102/area1/area2/