Apple Watchの発売で、スマートウォッチの注目が俄然高まっている。スマートフォンに届いた着信やメールを“腕時計”で確認できるのがウリの製品だ。
 しかしながら、スマートウォッチはApple Watchが初めて切り開いたジャンルではない。2010年にソニーモバイル(当時はソニー・エリクソン)が発売しており、2014年にはサムスン電子、LG電子などの韓国メーカーも参入。最新のデジタル製品を求めるマニア界隈では盛り上がっていた。
 今回は、Apple Watchの発売に先駆け、スマートウォッチを4年使っている私モバイルプリンスが、メリットや使い勝手を紹介する。

【スマートウォッチ。着信やメールが通知される】

【音は鳴らず、自分だけにバイブで知らせてくれるアラーム機能】

【気になる試合結果も仕事中にさりげなくチェック可能】

【これまで使ってきた歴代のスマートウォッチ】

【スマートウォッチ。着信やメールが通知される】 【音は鳴らず、自分だけにバイブで知らせてくれるアラーム機能】 【気になる試合結果も仕事中にさりげなくチェック可能】 【これまで使ってきた歴代のスマートウォッチ】

■スマートウォッチは、ざっくり2種類
 まず、スマートウォッチは大きく分けると2種類ある。iPhoneと連動するApple Watchと、Androidスマートフォンと連動するAndroid Wearだ。双方に互換性はなく、iPhoneユーザーがAndroid Wearを買っても使えないし、逆も然りだ。

種類 Apple Watch Android Wear 製品 Apple Watch Samsung Gear Live、LG G Watch R、SmartWatch3、ASUS ZenWatchなど 製造メーカー Apple Samsung電子、LG電子、ソニーモバイル、ASUSなど 連動するスマートフォン iPhone Androidスマートフォン

 Android Wearは、様々なメーカーが作っているため、デザイン・充電方法・細かい設定方法など製品仕様が若干異なっている。良く言えば「選べる」、悪く言えば「分かりにくい」といったところだろう。
 主な機能は、スマートフォンに届いた着信、メール、メッセージを腕時計の小さいディスプレイでお知らせしてくれるということ。他にも、歩数計、アラーム、天気予報、ナビ使用時の道案内など、使い方はいろいろだ。


■腕時計を見るだけ。重要な連絡を逃さない
 私のスマートフォンには仕事の連絡がバンバン届く。しかし、移動中や打ち合わせ中にスマートフォンをわざわざカバンから取り出してチェックするわけにはいかない。
 そんな場合でもスマートウォッチであればディスプレイで着信もメールも見られるので「仕事の連絡か」「急を要しそうか」の判断が腕を上げるだけでできる。広告メールの場合はスルーすればいいだけなのでうれしい。
 頭の片隅の「もしかしたら何か大事な連絡が来ているかも…」という不安から完全に解放され、目の前のことに集中ができるようになった。
 地味ながら、重宝しているのがアラーム・タイマー機能だ。
 スマートフォンと違い、音が鳴らず、腕時計のバイブで知らせてくれる。ネットカフェ、家族と寝ていて自分だけ早く起床する場合など、「音は鳴らせない、けれど起きないといけない」シーンで何度も助けられた。
 また、あらかじめ登録をすることで、興味・関心のある情報もお知らせしてくれる。例えば、プロ野球の好きな球団を登録すると、腕時計に速報・試合結果が通知される。 腕時計で確認できるのはスコアだけ、試合の詳細はスマートフォンで確認する必要はあるが、仕事中でもサッとスコアの確認ができるので、プロ野球ファンの方に強くオススメしたい機能だ。

■気になる電池の持ち。充電は速い
 今後は、Apple Watch、Android Wear双方で対応アプリが増えていくことが予想されるため、使い勝手や利用シーンはどんどん拡大するだろう。
 注意したい点は、単体でインターネット通信を行うことができないため、スマートフォンから離れて接続が途切れると一気に機能に制限がかかる(一部機種は、SIMカードを挿して単体で通信できるが、数として多くないため除外)。
 「電池の持ち」もかなり懸念されており、機種によっては1日しか持たないと言われてはいる。しかし、バッテリーが小さい分、充電のスピードはすこぶる速い。
 私が現在愛用しているSmartWatch 3(ソニーモバイル)は、10分ほどの充電だけで、1日安心して使えるまでに回復する。わずらわしいと言えばわずらわしいが、思ったよりも不便ではない、というのが正直な感想だ。

■買い時はいつ? コスパで見ると・・・
 話題にはなっているものの、本当に必要かどうかの判断がまだ難しそうなスマートウォッチ。
 私は「今、絶対に無理して買うべきではない」と結論を出している。
 そのポイントは、将来性と価格のバランスだ。
 SmartWatch 3はゴムバンドモデルで税抜き25,000円。Apple Watchは税抜き42,800円〜。スマートフォンの子機でありながら、スマートフォンとほぼ同じ価格に設定されている。
 現在、各メーカーともこのスマートウォッチに力を入れている。欲しい人へ行き渡り、機能も成熟してきたスマートフォンよりも、新たな顧客を開拓できるからだ。
 ご存知のように、これまでAppleが新製品を投入してきたジャンルは、多くのユーザーやメディアの注目を集め、需要を一気に高めてきた歴史がある。軽量ノートパソコン、音楽プレイヤー、スマートフォン、タブレットが辿ってきたように、スマートウォッチもこれから競争が加速し、更に洗練されていくだろう。
 技術の進化で飛躍的に向上する性能、たまったノウハウでブラッシュアップされるユーザーインターフェイス、様々なニーズに対応する多種多様なラインナップ、大量生産から実現するコストダウン・・・などなど。
 今後、新しいスマートウォッチが出るたびに、多くのサプライズと発見があり、既存機種はすぐに陳腐化していくだろう。
 そう考えると、寿命が短い現在のスマートウォッチに、スマートフォンに近い金額を投資するのはコストパフォーマンスの部分からもあまりオススメはできない。
 私はこのような場合に、「すぐに足が大きくなる中学生の上履きに、お金をかけますか?」と例える。
 成長が落ち着いたら、洋服も靴も長く使える。スマートウォッチもそうした、「成熟したタイミング」で購入する方がいいかもしれない。
と、4台使ってきた、私が言ってみる。